第二次世界大戦の激戦地としても知られ、現在でも多くの戦跡が残っている東ニューブリテン州のラバウル(Rabaul)とココポ(Kokopo)。
手つかずのジャングルや火山といった自然の美しさや、部族の伝統的なダンスなどの独自の文化が魅力の土地であり、世界中から人々が訪れる観光地となっています。
今回はそんなラバウル・ココポ観光におすすめな宿「ココポビーチバンガローリゾート(Kokopo Beach Bungalow Resort)」をご紹介します。
目次
火山灰で埋もれた街「ラバウル」
ラバウルは以前、東ニューブリテン州の州都でした。
しかし、1994年にタブルブル山とブルカン火山の同時噴火が起こり、街のほとんどが火山灰に埋もれてしまい、多くの人が避難していなくなり、その後州都はココポに移されました。
現在も、火山灰に埋もれた旧市街地はそのままの状態になっています。
ラバウルは第二次世界大戦中、日本軍の基地があり、激戦地となった場所でもあります。
そのため、旧日本軍司令部の地下壕や日本軍の地下病院跡など、数多くの戦跡が残っています。
火山噴火後に州都となった街「ココポ」
1994年の火山噴火により、避難した人々と共に、銀行や空港などの街の機能もココポに移ったため、ココポはラバウルに代わる州都となりました。
州都となったココポは、ラバウルの新たな中心地として活気づいており、地元の野菜や果物、工芸品などが売られるココポマーケットは、地元民でいつも賑わっています。
ココポもラバウルと同様、戦跡が残っており、ココポ戦争博物館には第二次世界大戦で使用された戦車やゼロ戦といった戦争の遺物が展示されています。
観光に最適「ココポビーチバンガローリゾート」
見どころが多いラバウルとココポを観光するには、日帰りではなく、1泊か2泊の旅行がおすすめです。
周辺に宿泊施設はいくつかありますが、ココポビーチバンガローリゾートはラバウル・ココポ観光におすすめの宿です。
周りの自然に溶け込むバンガロー
客室は南国の雰囲気に合うバンガロータイプで、周りの自然に溶け込んでいます。
壁のカヌーのパドルの装飾品がパプアっぽいです。
バルコニーから見える、ヤシが重なったビーチの景色はとても美しいです。
すぐそばがビーチなので、皆が寝静まる夜から早朝にかけて、静かな波音が耳に心地良く響きます。
ビーチがすぐそば
施設内のレストラン横の階段を降りると、すぐ目の前にビーチが広がります。
ドルフィンウォッチングやシュノーケリングツアーの出発は、このビーチからなので、ツアー参加時の移動もラクラクです。
朝焼けを見ながらの散歩も、とても気持ち良いです。
料理が美味しいレストラン
施設内にある、サゴヤシの屋根に伝統的な造りが素敵なレストランでは、洋食をはじめ、中華料理、アジア料理、パプアニューギニアの伝統料理など、様々なメニューが楽しめます。
個人的には魚やロブスター、カニといったシーフードが美味しくておすすめです。
どかん!日本のレストランでは見たことがないくらい大きなロブスター!
これで115キナ(約4,200円)だから、日本と比べるともちろんのこと、ポートモレスビーと比べてもとっても安いです!
しかも絶品の絶品!身がぷりぷりのぷりんっです!!
こちらは牛肉の鉄板料理。鉄板がジュージューと音を立てながら、運ばれてきました。
海藻スープです。
見た目は、ん、これ大丈夫、、、?な感じですが、見た目に反して美味しく、日本人好みな優しい味で、我が子はこれだけをずっと食べていました。
豊富なツアーとアクティビティ
ココポビーチバンガローリゾートでは豊富なツアーとアクティビティが用意されています。
ツアーの種類は、戦跡巡りにドルフィンウォッチング、シュノーケルやダイビング、火山ハイキング、ビレッジステイなど豊富にあります。
私たちは戦跡巡りとドルフィンウォッチング、バイニンファイアーダンスのツアーに参加しましたが、どれも大満足の内容でした。
戦跡巡りなどの半日や一日といった長時間のツアーは、訪れるスポットが多くなりますが、興味のないスポットや、リストに載っていない訪れたいスポットがあれば、スタッフの方に相談すると、臨機応変に対応してくれます。
観光スポットが徒歩圏内
ココポビーチバンガローリゾートがあるココポの街は、首都ポートモレスビーと比べて治安が良いため、セキュリティなしで出歩くことができます。
スーパーマーケットも近くにいくつかあり、ココポの観光スポットの一つ「ココポマーケット」も徒歩10分の距離なので、気軽に出かけられます。
嬉しい朝食付き
宿泊には朝食も含まれています。
壁際の長テーブルにパン、シリアル、フレッシュフルーツ、コーヒー、紅茶が並び、ビュッフェ形式で好きなものを好きなだけとるスタイルです。
とてもシンプルな朝食ですが、朝食があるだけで嬉しい限りです♪
朝6時から利用できるそうですが、さすがPNG(Papua New Guineaの略)。
6時に行ってもPNGタイム(時間にのんびりな島国タイム)で何も用意されていません。
早くても6時半くらいからと思っていたほうが良いかもです。
出発時間が早朝のツアーで、朝食がレストランで食べられない場合は、スタッフに相談してみるといいかもしれません。
私もレストランのスタッフに頼んで、朝6:30頃出発のドルフィンウォッチングの前に、子ども用に食パンと牛乳をパックして持たせてもらいました。
無料の空港送迎サービス
ココポビーチバンガローリゾートはラバウル空港から車で約20分の場所にあります。
バスやタクシーを利用しないといけないのかな、と不安になりますが、宿泊者の方は無料で空港送迎サービスが利用できます。
空港送迎が必要な場合は、予約時に、飛行機の到着時間と迎えにきてほしい時間を忘れずに伝えましょう。
予約方法
今回、私はココポビーチバンガローリゾートの公式サイトから予約しました。
公式サイトのトップページ右上にある「BOOK NOW」のボタンから予約ができます。
Booking.comからでも予約できますが、直接予約した方が少し安かったです。
客室にはグレードがあり、客室からの景色や広さによって料金が変わります。
一番安い客室で、一泊だいたい22,000円くらいで、朝食と送迎付きです。
子連れでも楽しめる?
周りを緑に囲まれたココポビーチバンガローリゾートは、すぐそばにビーチもあり、子どもにとっては遊ぶ場所がたっくさん。
地面に落ちている可愛いプルメリアの花を拾って耳に飾ってみたり、ビーチの砂浜に無数にある穴から出てくる小さなカニを追いかけたり、自然の中での遊び方は無限にあります。
ビーチで泳げるものの、透明度は高くなく、泳ぐのにパーフェクトなビーチ!という感じではないので、快適に泳ぎたい場合は、敷地内にあるプールも利用できます。
レストランについては、キッズメニューがあるかを確認し忘れてしまいましたが、ベビーチェアはあり、メニューも豊富にあるのできっと困らないはずだと思います。我が子はメニューにあったごはんとワカメスープをもぐもぐ食べていました。
子どもも大人も家族みんなが楽しめるバンガローです!
施設の情報
- 店名 ココポビーチバンガローリゾート(Kokopo Beach Bungalow Resort)
- 住所 Kurur Place, PO Box 1008 Kokopo East New Britain Province 613 Papua New Guinea
- 電話 +675-982-8788
- Webサイト Home | Kokopo Beach Bungalow Resort (kbb.com.pg)
スタッフもフレンドリーな素敵なバンガロー
2泊3日でお世話になりましたが、初日から最終日まで、とても楽しく過ごせました。
スタッフもフレンドリーで、子どもにもたくさん話しかけてくれました。
むすっとした顔の人も、こちらが笑顔で挨拶すると、すぐに笑顔になって話してくれます。
地元民スタッフの温かいおもてなしサービスもこのバンガローの魅力のひとつです。
ラバウル・ココポ観光の際には、ココポビーチバンガローリゾートをぜひ利用してみてください。
ラバウル・ココポのおすすめ観光スポットはこちらの記事で紹介しています。